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個性が光る三姉妹を育てたよ!

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ランゴリアーズ

 先日、ふらりと立ち寄った書店で文庫本のコーナーをなんとなく見ていました。 私は普段あまり文庫本などは買わないので、今回も特に目的もなく歩いていました。 買わないというか、何を買ったらよいのかわからないのです。 フィクションの小説は本当にたくさんありますよね。 その中から、読みたいと思うものを探す方法がわからないという感じです。
 とりあえず、聞いたことのある「東野圭吾」さんの小説が幾つか置いていあるあたりで、いくつか手にとってみました。 まあ、目的もなく買うにはまずタイトルで興味をひくものをさがすしかないわけで、いくつかあらすじのようなものを読んでみました。 著者が有名ですし、ドラマは見ていたので多分読めば面白いだろうとおもいながら、手にとっては置いて、目でほかのタイトルを追っていました。

 ふと、「冷たい校舎の時は止まる」という辻村深月さんの小説が目に止まりました。 何に興味をもったのか、「校舎」という言葉かなと思いつつあらすじを読んでみました。 すごくその場で興味があったわけではないのですが、なんとなく買ってみる気になりました。 上下巻がありましたが、とりあえず「上」だけ買いました。

 家に帰っても時間があるわけではなかったので、最初はゆっくりと読み始めました。 高校生7人と先生のお話で、ある雪の日に登校したら、そこはもう今の世界ではなく誰かの精神世界のなかでした。という感じでした。 正直、若い頃に読めばすぐに入り込めそうな小説の内容でしたが、この年になるととても淡々と小説を読み始めました。 でも、しばらく読み始めてから、すごくなつかしいモノを見つけました。 もう15年以上も前、アメリカにいたときに見たドラマです。
そのドラマの題名がこのおはなしに出てきました。 それは、スティーブン・キング作のおはなしでしたが、アメリカではごく普通の2時間ドラマでテレビで放映されました。 注目をあびるとか、すごく特別といった形のモノではありませんでした。 題名は「ランゴリアーズ」。 私はカタカナでその名前を見たのは初めてでちょっと違和感がありましたが、口に出して英語で発音してみるとすごく懐かしいものでした。

 なぜ、それに興味を持ったのかは、もう覚えていませんが、ビデオに取って何度か見た記憶があります。 日本に帰ってからもそのビデオはあって、見直した覚えがあります。 今だに内容ははっきりと覚えていますし、それに出てきた機長役をやっていた俳優さんが、日本でも公開されている人気映画に出ているのをなんども見て、そのたびに「ランゴリアーズ」を思い出しました。 不思議と強烈に印象に残っているドラマなんだと思います。 なぜなら、他のドラマなど覚えてもいないからです。 映画よりも鮮明に覚えています。 

 内容は、カリフォルニアを飛び立った飛行機の中でふと目を覚ますと8人ほどを除いてみんな消えているのです。 機長も、副操縦士も。 たまたま、客として搭乗していた、別の機長によって、飛行機は一旦小さな飛行場に着陸をするけれども、やはり誰もいない。 そして、なにかの「音」が近づいていることに気がつき、また食べ物などがおかしな味になり、コーラも気が抜けてしばらくすると気泡が出てくるのです。 そこで、彼らのいる世界が少しだけ過去の世界だと気が付き、音の正体が「ランゴリアー」と呼ばれるパックマンを凶暴化したようなモノで過去を食べていくのです。 蓋を開けたコーラはしばらくたって時間が追いつき気泡が出始めたということでした。 ランゴリアーズに過去が食べられる前に彼らは飛行場を再度飛び立ち、おそらく何らかの時空の狭間をぬけた場所を目指します。 そこで、もう一つ彼らが気づいたことは、他の人が消えたとき、彼らだけが眠っていたという事実。 要するにその時空の狭間を超えるタイミングで、目を覚ましていると消えてしまうという事実です。 そこで、機内の気圧を下げ、全員が眠るように考えるのですが、誰かが起きていないと時空の狭間を超えたときに気圧を戻せず着陸出来ないという問題に気がづきます。 悩んだ末、一人の男性が酸素マスクをつけ、起きたまま時空の狭間を超える事を決意します。 そして、彼が消えて、他のみんなが目を覚まし、機長は最初に飛び立った空港へ飛行機を着陸させました。 しかし、こんどは少しだけ未来に着いていて、彼らがしばらく待っていると時間が追いついて「現在」に戻れるというおはなしでした。

 まあ、スティーブン・キングは有名な人ですから、日本の人がそのお話を知っていても不思議はないのですが、自分が何となく手にとった小説にそのおはなしの事が出ていて、すごく不思議な感じがしました。 そういう、偶然は私は大好きなので、滅多に買わない小説を買ってそういった縁を感じると嬉しかったです。 ただ、カタカナ表記の題名はどうもしっくり来ないですね。
「L」と「R」の差がなくなるので・・。
by kidszone_bunkyo | 2010-10-01 08:58 | 子供との日常

個性の違いすぎる三人の娘を育てる母の感じたことを書いていきます。


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